プロといえば大げさだが、仕事で対価を得ている者は、モチベーションの多寡を仕事のスピードや品質に反映させるべきではないと思う。
アドラー心理学では、モチベーションが高まらない状況に対して、何らかの原因を考えようとはしない。「この仕事、なんかやる気が出ないな。だいたい納期が厳しすぎるんだよな。もっとじっくり取り組ませてくれれば、品質のよいものが作れるのに。ああやってぶっきらぼうに命令されると、やる気もなくなるってもんだよな」などとは考えない。
そうではなくて、モチベーションを高めないことによって、なんらかの目的を果たそうとしていると考える。たとえば、「本気を出しても納期に間に合わなかったらどうしよう、といった不安を紛らわすために、あえてモチベーションを高めないようにしている」と解釈する。
モチベーションが上がらない理由を愚痴りたくなったら、アドラー心理学に触れてみてはいかがだろうか。