今回の転職活動中には伊賀泰代さんの『キャリアの成功とは何か』を何度も読み返しました。タイトル通り「キャリア形成の成功とは何か」が簡潔に述べられているからです。
伊賀さんはキャリア形成の成功とは次の3つのステップを達成することであるとしています。
- 自分が職業人生で達成したい使命が明確になる。
- その使命の達成を、自分の職業とできる。
- 職業人生におけるコントロールを自分で握る。
ぼく自身は恥ずかしながら40代なかばを過ぎてようやく自分の使命が明確になりました。ひとことで言えば「システムの性能効率性および保守性を向上させる」です。このようなシステム品質の向上をプログラマ人生後半戦のテーマに据えようと考え始めたのは昨年4月のことでした。
それから1年あまり経った今月にはSREへのキャリアチェンジが実現できました。昨年8月に入社したAWS Japanでは仕事を続けても使命を達成できるイメージが描けなかったのです。そのためSREへのキャリアチェンジを目指して転職活動を進めていたのでした。首尾よく使命の達成が自分の職業となりました。
念のために触れておくとAWS入社が失敗だったとは考えていません。AWSのネームバリューがなければスムーズにキャリアチェンジできなかっただろうからです。ぼくの選択肢を広げてくれたAWSには心から感謝しています。
ステップ3の「職業人生におけるコントロールを自分で握る」は簡単に言うと「ワーク・ライフ・バランスの実現」のことです。使命が達成できても忙しすぎては成功とはいえないというわけですね。この点について転職先への不安は感じていません。オンライン面接の面接官が子育て中のご様子だったからです。
総じて今回の転職活動は大成功だったと思っています。あとはこの幸運を活かして使命の達成に邁進するのみです。