小池龍之介の本に影響されたためなのか、歳をとって枯れたせいなのか、自分の無能さに今さら気づいたせいなのか、このところ、意見を世間に伝えたいという気持ちが薄れてきている。このブログは自分用のメモとして続けるつもりだが、惰性で公開しているだけで、誰かに伝えたいほどの意見はもはや何もない。
僕は記憶力が悪く、自分の書いたコードを久々に読むと、意図が思い出せないことがある。だいたいの処理はメソッド名で分かるが、複雑な正規表現など、なぜこのように書いたのか、じっくり考えないと分からない。
未来の自分のためには、コメントを書くのがよいように思うが、さらに考えると、いっそテストコードにしてしまえばよさそうに思う。それこそBDDだろうという話だが、メソッド名から期待できるような当たり前の挙動について、ほんの少しのテストを書いたところで、それにどれほどの意味があるのか僕にはいまだに分からない。
どうせ書くなら、未来の自分に役立つテストのほうがよい。たとえば複雑な正規表現ならメソッドに切り出して、この値を渡せばtrue、この値を渡せばfalse、などと列挙するのがコード読解の助けになりそうだ。
未来の自分はプログラムなんか読まないかもしれないけれど。