Rubyプログラミング講師

夏休みRubyプログラミング講座に講師アシスタントとして参加した

この土日、株式会社まちづくり三鷹が主催している「夏休みRubyプログラミング講座」に講師アシスタントとして参加した。子供たちにプログラミングを教えると、予想していなかった事態がいろいろと起こる。疲れるが、楽しい経験だった。

ぼくが参加したのは「Webアプリケーション制作コース」。2日間で、Ruby on Railsのアプリケーションを2つ作る。参加者は小学生から高校生まで、全12名だった。

教える前は、小学生にRailsアプリが作れるのか不安だったが、意外に大丈夫なものだ。Cloud9というサービスを使えば、アプリケーションの開発から実行まで、すべてブラウザで済んでしまう。初学者にはうってつけのサービスだと思った。

以下は気づいたことのメモ。

  • キータイプに時間がかかる。経験を積めば速くなるのだろうが、その前に嫌にならないか心配だ
  • コマンド実行を怖がる。「おかしなコマンドを実行しても何とかなる」と、しつこく伝えたほうがよい
  • 講師の話を聞かない。これは仕方ないだろうから、テキストを充実させるのが得策だ
  • 細部にこだわる。たとえばクイズアプリの問題を考えるのに夢中になり、進行が遅れる
    • 短期の講座には、◯×ゲームなど、誰が作っても同じ結果になるものが向いていそうだ
  • 困っても聞かない。手を挙げて知らせることはしないが、そばによると目で訴えてくる

一部の子に、こういう傾向が感じられた。だからといって、子供たちを批判したいのではない。ぼくの子供時代はもっとひどかった。教える側が、子供の特性を理解して、工夫すべきということだ。

「Rubyくらぶ」に講師アシスタントとして参加した

三鷹産業プラザで開かれている「Rubyくらぶ」に講師アシスタントとして参加してきた。中高生Rubyプログラミング講師養成講座を先日受講したのが縁で、お声がけいただいたのだ。今回が初参加である。

Rubyくらぶは、18歳以下のプログラミング経験者が、自分のレベルにあったRubyプログラミングの課題を進めていく講座だ。毎年4月に開講し、月に1度のペースで講義がおこなわれている。

今回の受講者は3名だった。いつもはもっといるらしいのだが、期末テストが近いなどの理由で不参加が続出したのだそうだ。スタッフの大人のほうが多い状態で、子供たちにはプレッシャーだったのではないかと少々不安だ。

受講者の1名はRPGツクールでRPG製作を進めていた。ぼくはそのソフトを使ったことがないので、彼には何のアドバイスもできなかった。

残りの2名はDXRubyを使ったRPG製作の課題に取り組んでいた。他の講師アシスタントの方がお書きになったテキストを使って、サンプルコードを真似して入力したり、答えの書かれていない発展問題を頭をひねりつつ実装したりする内容だ。こちらは純粋なRubyプログラミングなので、子供たちの背後で様子をながめて、悩んでいそうなときには声をかけることができた。


子供たちの行動ひとつひとつが、ぼくには興味深かった。下記のようなものだ。

  • エラーメッセージの英語が理解できず、Google翻訳で日本語訳を調べる。例えば「syntax error」
    • 「構文エラー」であることは分かったが、「構文」が何なのか分からず、Googleで調べる
    • この作業を何度もタブを開き直してやり直す
  • インデントに頓着しない
  • 「end」過不足のエラーが頻繁に起こる

そんな次第で、子供に限らず、Rubyプログラミング初心者に教える際には、以下のような配慮が必要なのかもしれないと思った。

  • エラーメッセージの種類と修正例を教える
  • ブラウザの効率的な利用方法を教える
  • インデントの重要性について教える
  • 「end」が必要となる条件について教える
  • シンタックスハイライトに対応したテキストエディタを使ってもらう

Rubyくらぶには、今後も可能な限り参加するつもりだ。

中高生Rubyプログラミング講師養成講座を受講した

昨日、三鷹産業プラザにて開催された中高生Rubyプログラミング講師養成講座を受講してきた。内容は、中高生が16時間かけて学ぶテキスト『Rubyプログラミング入門』の説明が中心で、教える際のコツがところどころ差し挟まれるものだった。受講者は例年10名程度とのことだが、今回は70歳男性とぼくの2名だけで、最初は正直どうしようかと思った。

テキストのゴールは、ゲーム開発用ライブラリDXRubyを使って落ち物ゲームを作り、自分の好きなように改造できるようになる、というものだ。ぼく自身、中学生時代のゲーム作りでプログラミングに興味をもったから、これはいい内容だと思った。とはいえ、16時間という短時間で教えるのは大変じゃないかとも思ったのだが、生徒たちは案外ついてこられるらしい。頼もしい話である。

講師養成講座は12時から18時までの6時間で、さらに短い時間ではあったものの、テキストの内容は一通り説明してもらえたので、満足できる内容だった。使ったテキストと、サンプルプログラム+Ruby実行環境の入ったUSBメモリは持ち帰ることができた。

今回参加したのは、当然ながら中高生たちにプログラミングを教えてみたいと思ったからなのだが、中高生向けの講座は夏休み期間中の平日に開催されるようで、残念ながら難しそうだ。毎月第3日曜に開催されるRubyくらぶというのもあるようなので、そちらなら参加できるかもしれない。

プロフィール

ENECHANGE株式会社VPoT兼CTO室マネージャー。AWS Community Builder (Cloud Operations)。前職はAWS Japan技術サポート。社内外を問わず開発者体験の向上に取り組んでいます

カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
ブログ内検索