翻訳プラットフォームサイトのTransifex を初めて使ってみました。文章単位で翻訳できるのが便利ですね。ページ全体を訳すのにくらべると、心理的なハードルがだいぶ低くなります。
Transifex を使ったのは、Django のドキュメントの翻訳に参加するためです。仕事で Django アプリを初めて書くことになり、ドキュメントを参照しながら実装を進めているうち、まだ日本語に訳されていない部分が結構あることに気づきました。現時点の翻訳率は30.4%です。貢献の余地が大きそうなので、参加することに決めました。
翻訳の方法は「TransifexでのDjangoドキュメント翻訳の進め方」で紹介されています。記事にあるとおり、翻訳したい文章を選んで対応する日本語文を書くだけで終了です。別に取り組んでいるPHPマニュアルの翻訳手順とくらべると、かなり簡単です。ちなみにPHPマニュアルの場合、XMLの実体参照が駆使されているため、ビルドしてみないと表示イメージを想像しにくいのが手間のかかる一因となっています。
Transifex の簡便さによるものか、Django ドキュメントの日本語翻訳チームには現時点で148名が参加しています。アクティブな参加者がどれだけいるかは調べていませんが、あの膨大なPHPマニュアルが21名ですから、多いことは間違いないでしょう。
今後も Django に限らず、お世話になっているプロダクトには何かしらの恩返しをするつもりです。翻訳まわりに重点的に取り組み、得られた知見をPHPマニュアル翻訳環境の改善につなげられれば理想的です。FIFAワールドカップの日本対ポーランド戦を観ながら、そんなことを思いました。