プロジェクトマネージャ

論述の苦手なぼくがプロジェクトマネージャ試験に合格できたのは

4月15日に受けたプロジェクトマネージャ試験、合格していました。午前1は免除、午前2は96点、午後1は75点、午後2はA評価という成績でした。

この記事のタイトルの通り、ぼくは論述式試験に苦手意識があります。実際、過去に受けたシステムアーキテクト試験では、2回とも午後2で不合格(B評価、C評価)でした。

さすがにC評価にはがっくり来たので、なぜそんな結果になってしまったのかと振り返ってみました。そして、ひとつの結論に至りました。問題を読んですぐに解答を書き始めたのが敗因だった、と。

午後2試験では、設問ア、設問イ、設問ウについて、一貫性のあるストーリー展開で論述しなければなりません。「◯◯という課題があって、◯◯という対策をした。自己評価すれば◯◯だ」という流れです。

たしかに、すぐに書き始めれば時間の節約にはなります。が、設問イに答える段階で設問アとのつじつまが合わなくなってしまい、最初から書き直すのはもう無理、という結果になりがちです。

したがって、設問アから設問ウまで矛盾なく描けるストーリーを考えてから論述を始めるのが正攻法となります。急がば回れです。

今回のプロジェクトマネージャ試験では、その正攻法で合格できました。10分かけてストーリーを考えた結果、過去の受験時よりも速く書き終えられたのには、自分でも驚いています。今秋のシステムアーキテクト試験には、同じ方法でリベンジしたいと考えています。

プロジェクトマネージャ試験を初めて受けました

青山学院大学の青山キャンパスで、プロジェクトマネージャ試験を受けてきました。午前1は免除、午前2と午後1は手応えあり、苦手な午後2も今までで一番まともな論述ができたので、合格の望みはまったくゼロではないと思っています。これまで、システムアーキテクト試験の午後2で2度不合格になっているので、せめて1度だけでも論述式試験を突破したいのです。

午前2は、例年どおり過去問の再出題が多く、過去問にしっかり取り組んでさえいれば通過できる印象でした。制限時間は50分ですが、半分ほどの時間で解き終えました。ただ、試験終了時刻までは退室できないため、早く終わっても自席で休むくらいしかできません。

(追記:自己採点したら96点でした。もう正答が出ていたんですね)

午後1は、EVMに関する問題が出たら解ける自信がないので避けようと思っていたのですが、今年は出題がなく、問1から問3までどれを選んでも同じような印象でした。結局、問1と問2を順番に解き、試験終了時刻の11分前に解答欄がすべて埋まりました。10分前までは退室可能なので、そうしようかとも思ったのですが、解答に自信の持てない箇所があったので、時間いっぱいまで見直すことにしました。が、残念ながら、自信の持てる解答は最後まで浮かびませんでした。

リポビタンDをぐいっと呑み干して臨んだ午後2は、がんばれば書けそうな問1を選びました。過去に受けたシステムアーキテクト試験の経験から、論述の内容を設計せずに書き始めても良い結果にならないと学んでいたので、今回は設計してから書くことにしました。ただ実際には、詳細まで設計している時間はなく、設問ア・イ・ウへの解答がどうにか矛盾なく書き切れそうだと感じた段階で、ペンを走らせ始めました。ここまで、大体10分くらいだったかと思います。そこからはひたすら原稿用紙を埋め、試験終了時刻の3分前に規定の文字数を超えたところで、震える手で「以上」の2文字を書きました。

というわけで、自分なりにベストは尽くせたと思っています。


ちなみに、今回の受験にあたって読んだ本は下記の通りです。

冊数に、自信のなさが現れている感じです。


最後に、不合格だったときの自分への慰めとして書いておきます。プロジェクトマネジメント経験の乏しいぼくが今回勉強して一番よかったのは、クリティカルチェーンを知ったことでした。PMBOKの最新版ではクリティカルチェーンの話題が消えているらしく、今後どのように扱われるのか分かりませんが、プログラマのぼくにはとてもしっくりくる考え方なのです。ぜひ実践してみたいと思いました。このような視野の広がりが、よく知らない分野の資格を取ろうと勉強するメリットのひとつであることは間違いありません。


追記(2018-06-20)

合格していました!

プロフィール

ENECHANGE株式会社VPoT兼CTO室マネージャー。AWS Community Builder (Cloud Operations)。前職はAWS Japan技術サポート。社内外を問わず開発者体験の向上に取り組んでいます

カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
ブログ内検索