「情報処理技術者試験なんて役に立たない」という意見をたまに目にします。が、それはその方の要領が悪いだけでしょう。少なくともぼくには、転職活動時に合格を評価された経験があります。
2014年9月、転職活動をしていたぼくは、ある企業から内定をいただきました。当時ぼくは41歳で、採用のハードルはそれなりに高かったはずです。
その際、入社を認める条件として「情報処理技術者試験の合格証明書の提出」を要求されました。事前に渡した履歴書の保有資格欄に、応用情報技術者試験、データベーススペシャリスト試験、そして情報セキュリティスペシャリスト試験の合格歴を記載していたのです。
仮に、合格歴が評価に影響しないのであれば、合格証明書の提出は不要なはずです。提出させるということは、多少は評価されていたのだと思います。ひょっとすると、先方は単に「応募者が嘘つきかどうか見きわめたかった」だけなのかもしれません。が、そうだとしても「嘘つきかどうかの判定には役立つ」とはいえるわけです。
その企業とは結局は縁がなかったのですが、試験合格を評価してくれたことに今は感謝しています。